膝を曲げると痛いのはなぜ?その原因と対処法をわかりやすく解説!

リハビリ

膝を曲げたときに感じる痛みーーー

「年のせいかな」「少し休めば治るだろう」と思っていませんか?

実はその痛み、膝の中にある”複数の組織”が関係していることがあります。

それぞれの原因によって痛みの出方や対処法が異なるため、まずは正しく知ることが大切です。

この記事では、膝を曲げたときの痛みに関わる主な原因とリハビリのポイントをわかりやすく解説していきます。

原因① 炎症を起こしている

外傷や変形により炎症を起こすと、痛みが出現します。

実際に痛くない方の足と比較して、熱をもったり、腫れたりしていませんか?

もしそのような症状があれば、炎症の可能性が高いです。

この場合、アイシング(冷やす)をすると痛みが軽減することがあります。

氷を直接当てると冷たすぎるので、

ビニール袋に入れ、タオルで包んだものを当てるのがおススメです。

氷がなければ保冷剤でも大丈夫です。

冷やす時間としては、15~20分程度が良いとされています。

原因② 膝のお皿の動きが悪い

実は膝のお皿(以下、膝蓋骨しつがいこつ)は膝を曲げる時に連動します。

そのため動きが悪いと、膝を曲げたときに痛みが出現してしまいます。

そこで対処法としては、シンプルに自身の手で動かす方法があります。

動かし方はそんなに難しくはなく、画像のように膝を伸ばした状態で

両手で上下、左右、回旋方向に動かすだけです。

これも痛くない方の足と比較し動きが悪いと、痛みの原因になっている可能性があります。

原因③ 膝蓋骨の下にある脂肪が硬くなっている

膝を曲げたときに膝蓋骨の下のあたりが痛いという方は、これに当てはまるかもしれません。

膝蓋骨の下には脂肪の塊があります。

これは膝蓋下脂肪体しつがいかしぼうたいと言われ、クッションのように衝撃を吸収する役割があります。

上の図で赤い部分がそうです。

膝を曲げる時はこれが形を変えて関節内に侵入するのですが、

硬くなってしまうことでそれが制限されると痛みを生じてしまいます。

また、痛みを感じるセンサーが多く分布している場所であるため、

障害が起きると痛みを感じやすいという特徴があります。

なんとなく膝蓋下脂肪体について理解できたと思うので、次はほぐし方を説明します。

画像のように、膝を伸ばした状態で膝蓋骨の下の部分を両方の親指で挟み込み

左右にキャッチボールする要領で動かしてください。

徐々に柔らかくなってくるのがわかりますか?

力を入れないとなかなか動かない場合、かなり硬くなっていると判断できます。

風呂上がりで身体が温まった状態で行うと、より動かしやすいと思います。

原因④ 半月板が関節に挟まれる

膝を曲げたときに膝の裏が痛い場合は、これが原因のひとつとして考えられます。

膝を曲げる時、大腿骨は後方に転がる、かつ滑りながら動きます

図でイメージするとこんな感じです。

この動きが悪いと半月板が後方で挟まれてしまい、痛みが生じてしまうケースがあります。

そこで、大腿骨の動きを出すためには、ただ膝を曲げるのではなく少し工夫が必要です。

下の画像のように、丸めたタオルを挟みながら膝を曲げてみましょう。

そうすると、タオルが支点となり、脛骨が押されて、

相対的に大腿骨の転がりと滑りが促通できます。

これを繰り返すことで大腿骨の動きが改善されます!

まとめ

今回は、膝を曲げたときに痛みが生じる原因と対処法を紹介させていただきました。

以下、まとめになります。

  • 膝が熱をもったり、腫れたりしている場合、炎症が起きている可能性。
    15~20分のアイシングが効果的!
  • 膝蓋骨は膝が曲がるときに連動するため、動きが悪いと痛みを生じてしまう。
    膝蓋骨を上下、左右、回旋方向に動かすと効果的!
  • 膝が曲がる時は、膝蓋下脂肪体が関節内に入り込むため、
    硬くなってしまうとそれが制限され、痛みが生じてしまう。
    膝蓋骨の下の部分を左右に動かしてほぐすと効果的!
  • 膝が曲がるとき、大腿骨は脛骨に対して後方に転がりながら滑る。
    その動きが制限されていると半月板が挟みこまれ、痛みを生じてしまう。
    丸めたタオルを挟みながら膝を曲げると効果的!

いかがでしたでしょうか。

冒頭でも述べましたが、原因はこれらだけではありません。

そのため、実践したけど改善せず、その後も悪化するようであれば

早めに受診することをおススメします。

これを実践した読者のみなさんが少しでも楽になれば嬉しいです。

ぜひ試してみてください!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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