ケガをしても安心!松葉杖の高さ調整から使い方まで完全ガイド

リハビリ

「はじめての松葉杖、どうすればいいの?」ーーそんなあなたへ。

ケガや手術のあと、急に渡された松葉杖。

でもどうやって使えばいいのか、最初は戸惑うことが多いですよね。

この記事では、松葉杖を安全に、そして少しでもラクに使えるように、高さの調整方法から歩き方、

階段の昇り降りのコツまで、わかりやすくご紹介します。

高さ調整の仕方

松葉杖は高さが適切ではない場合、床につっかかってしまったり、

スピードのコントロールがしにくいなど、かなり扱いずらくなり転倒のリスクも高くなります。

適切な高さに合わせるだけで、使い勝手がかなり変わるため、

まずは正しい調整の仕方から学んでいきましょう!

全体の高さ

画像のように、わきから指2~3本分空けるのが理想とされています。

下の調整部分に身長の目安が表記されているものの場合は、

まず自分の身長に合わせてから、指が入るかどうか確認するといいと思います。

手の高さ

画像のように、肘が30°程度曲がる高さが理想とされています。

しかし、実際の場面では肘がもう少し伸びた方が、掌に体重を乗せやすいことも多々あるので、

まず30°程度で合わせてみて、体重が乗せにくかったら少し下げてみてもいいと思います。

歩き方

まず歩く前の基本姿勢から紹介していきます。

「わきが痛くなっちゃって・・・」と患者さんが訴える場面が多くありますが、

実はそれ、使い方が間違っています。

わきの部分には腕までつながる神経がたくさん通っており、そこで支えてしまうと神経が圧迫されて、腕がしびれてしまいます。

なので、画像のようにわきは乗せずに、しっかり閉めて松葉杖を挟むのが正しい方法です。

ここの固定ができていないと、歩いた時に松葉杖が腕の間から抜けてしまいそうになるため注意しましょう。

体重はわきではなく、掌で支えますこれだけでも覚えてください。

また、つく位置に関しては、幅が狭いとバランスがとりにくいため、

肩幅より少し広くするのがポイントです。

支えている脚を頂点として二等辺三角形を作るのがわかりやすいと思います。

次に、歩行中の姿勢です。

腰が引けてしまう方が多いのですが、その場合重心が後ろに残ってしまい、余計にバランスがとりにくくなってしまいます。

画像のように腰を曲げずに上体を起こすことで、重心のコントロールがしやすくなります。

あとは、足元が気になり、視線が下を向いてしまう方も多いですが、

その場合、前かがみになりやすくなってしまうため、視線を進行方向に向けることもポイントです。

段差の昇り降りの仕方

次に松葉杖を使用しての段差の昇り降りの仕方を紹介します。

画像の場合は左足がケガした方の足としています。

昇り

右足(ケガしていない足)→松葉杖の順で昇ります。

足を乗せる時に、両手にしっかり体重をのせるのがポイントです。

両手への荷重が足りないとジャンプするように勢いよく昇ってしまい、負担がかかってしまいます。

降り

松葉杖→右足(ケガしていない方の足)の順で降ります。

降りる時も昇る時と同様、両手にしっかり体重をのせてから、ゆっくり足を降ろしましょう。

まとめ

  • 高さ調整の仕方
    全体の高さ:上部がわきから2~3本空くようにしましょう。
    手の高さ:肘が30°程度曲がる高さに設定しましょう。
  • 歩き方
    肩幅より広く接地し、わきには乗せず挟むようにして松葉杖を固定しましょう。
    体重をかけるのはわきではなく掌です。
    また、上体を起こして指尖を進行方向に向けましょう。
  • 段差の昇り降りの仕方
    昇り:足→松葉杖
    降り:松葉杖→足
    両手にしっかり体重をのせて勢いを抑制しながら行いましょう。

いかかでしたでしょうか。

少しでもみなさんのお役に立てたら幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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