膝が腫れている…”水が溜まる”ってどういう状態?仕組みと原因、対処法をわかりやすく解説

整形の知識

「膝が腫れている」「動かすと違和感がある」

そんな症状が出たとき、病院で「水が溜まっていますね」と言われたことはありませんか?

しかし、「水が溜まるってどういうこと?」「なぜそんなことが起きるの?」とはっきりわからないまま不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、膝に水が溜まる仕組みや原因、対処法をわかりやすくお伝えします。

「知らないまま」にしないで、膝と上手に付き合っていく第一歩を一緒に踏み出しましょう!

仕組み

なぜ水が溜まるのかを最初に言ってしまうと、

滑膜かつまくという組織に対する刺激が増加し、関節液かんせつえきが過剰に分泌されるからです!

滑膜って?関節液って?と色々疑問がありますよね。

なので、まずは膝の構造から順を追って説明していきたいと思います。

膝の構造

  • 関節包かんせつほう
    骨と骨を結合し、関節を安定させる
  • 滑膜かつまく
    関節液を産生
  • 関節液かんせつえき
    関節がスムーズに動くための潤滑液

上の図は膝関節を示しています。

膝関節は関節の周りを関節包かんせつほうという袋状の膜に包まれています。

関節包の内側にある膜が滑膜かつまくです。

そして、関節内は関節液かんせつえきで満たされています。

通常、関節液は産生と吸収の均衡が保たれているのですが、

滑膜への刺激が加わるとその均衡がくずれてしまいます。

なぜ滑膜への刺激が増えるのか

滑膜が関節液を産生することが理解できたと思います。

しかし、なぜ刺激が増えるのでしょうか?

その理由は以下の通りいくつかあります。

  • 変形性膝関節症、半月板損傷
    軟骨や半月板が損傷すると、衝撃吸収能・潤滑能が低下し、滑膜への刺激が増加
  • 関節リウマチ
    自身の抗体が滑膜を刺激
  • 痛風、偽痛風
    化合物の結晶が滑膜を刺激

などなど。。

刺激が加わると、滑膜に炎症が起きてしまうため、その炎症が治まるまでは改善しません。

対処法

では、どのようにして炎症を治めればいいのでしょうか。

いくつかポイントがあるので、具体例と合わせて紹介していきます。

①膝に負担をかけすぎない生活を心がける
  • 重い物を持たないようにする
    体重よりも多くの荷重負荷が膝にかかってしまいます。
  • 階段は1段ずつ、足を揃えて昇り降りする
    昇る時は痛くない方の足から、降りる時は痛い方の足から出します。
    「昇りは天国(いい方の足)、降りは地獄(悪い方の足)」と覚えましょう!
    また、手すりを使用することでさらなる負担軽減が図れます。
  • サポーターを使用する
    関節が安定し、動揺が少なくなることで負担軽減が図れます。
②適度な運動と筋力維持
  • 太ももの筋肉(大腿四頭筋だいたいしとうきんを鍛えることで膝の安定性が向上し、負担が軽減します。
    座って膝を伸ばす運動や寝た状態でまっすぐ足を挙げる運動などが効果的です。
  • 水中ウォーキングや自転車こぎ
    比較的関節への負担が少ない状態で運動ができるためおススメです。
③体重管理

体重が増えると膝関節への負担が大きくなります。

バランスの良い食事と定期的な運動で体重を適正に保ちましょう。

「言われた通り、気をつけて生活したけど一向に良くならない・・・」

そのような方は、可能な限り早く整形外科を受診することをおススメします。

また、これらのことは予防法としても効果的です!

なので、症状が出ていない方でもぜひ実践してみてください!

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まとめ

  • 膝に水が溜まるのは、滑膜が刺激されて関節液が過剰に分泌されるから
  • 関節液は滑膜から産生され、膝の関節内は関節液で満たされている
  • 滑膜への刺激が増加する理由としては、変形性関節症や関節リウマチ、痛風などがある
  • 症状を治めるには、膝に負担をかけすぎないことや適度な運動、体重管理が重要

今回はなぜ膝に水が溜まるのかを解説させていただきました。

この記事が少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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